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2008年3月19日 (水)

基礎研究の限界

今日、ちょっと楽しみにしていたセミナーで感じたころをひとつ。

臨床医で基礎研究に入る人の多くは、「この疾患をなんとか治療する方法を考えたい」という志をもっているのだと思います。そして、基礎研究の世界を垣間みると、資金と時間と労力いかんで、なんとかブレークスルーを起こせそうな研究もあります。
しかし、どんな素晴らしい研究も最終的には、「それは、動物ではそうだけど、人間でもそうなのか?その治療は人間でも効果があるのか?」という質問に答えられなければ目標を到達したことになりません。

それでも、動物疾患モデルがあればよいほうで、中にはそのモデルがない場合は、とくに脳の研究の場合には、亡くなった方々の病理組織をみたり、生前の画像解析でメカニズムを「想像」するだけになってしまいます。

今日、私が出席したセミナーのテーマはまさにそんな疾患で、治療を提案されても、その効果を動物で確かめる術がありません。
とくにそれが、精神科領域のものとなると尚更そうなのです。
万能と思える科学の最先端の研究をもってしても、解明できないことが存在するのだなあと感じ、ちょっと歯がゆい思いもしたセミナーでした。

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