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2008年5月10日 (土)

要求に応えること

毎月私たちの研究棟では、神経科学関係のいくつかのラボが集まってJoint Neuroimmunology Meetingとかいうのをやるのですが、今回は私たちのラボが発表の担当になっていて、私とjuryがラボの代表でプレゼンをすることになりました。

いつものラボミーティングみたいなデータにちょこっとイントロをかましてプレゼンをすればいいかと思い、鼻歌まじりにスライドを作成していると、ボスがやってきて、
「ちょっと、今回は練りにねっていいプレゼンにしましょう。hide-tanはこれとこれの図表を作成してchrisとjinからデータをもらってスライドに入れなさい。前に実験したサンプルももう一度掘り起こして、これとこれの解析をして...」と真剣な顔で注文してきました。

このジョイントミーティングがそれほど”がつがつした”ものではないことを知っている私たちは、「なんでそんなに本腰を入れなあかんの?」と思いつつも、ボスの命令は従うしかありません。
この研究部門に加わったばかりの私たちのボスとしては、ラボのアクティビティの高さを表したいというのがホンネなのかもしれません。
でもボスの意図がどういうものであるにせよ、よいプレゼンを作るのは良いことですし、他のラボメンバーのデータも入れて包括的な話をすることは良い訓練になるので、このような機会をもらったことは大きな励みです。

ポスドク研究員という立場は、自主的に研究デザインをして計画を立てて研究を遂行するということと同時にボスの要求に応えるということも大切です。ある意味博士号の所得という自己実現のために突っ走って来た大学院生をしてきた多くの新米ポスドクは、自己実現のためのプレッシャーから上司からのプレッシャーに変わるということを経験します。
普通、社会人としてはあたりまえのことですが、社会性の乏しい?研究者にとってはストレスに感じることもあるかもしれません。

そんなことを考えながら、医師(患者さんの要求に応える)→大学院生(自分の要求に応える)→ポスドク(ボスの要求に応える)と違った立場を経験出来ているのは貴重なことだなーと思いました。

クリスチャンの私としては、神様からの要求はなんだろうと思いながらの毎日でもあるのですが。


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