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2008年5月 8日 (木)

コンタミ!

研究者が最も恐れていることが、とうとう起きてしまいました...。
私を含めて3名のラボメンバーが育てている細胞が細菌に感染してしまったのです。

これを業界用語で「コンタミ」(=Contamination:雑菌混入)と言います。

細胞を育てる培地という液体には栄養分がたくさん含まれており、その培地の中で細胞を摂氏37度という最適な温度で育てるのですが、そういった環境のために雑菌が少しでも入ると一気にひろがってしまうのです。なので、細胞を扱うときは、クリーンベンチと呼ばれる特別な囲いと風調設備のある場所で、すべて消毒したものを用いて注意深く行います。今回は手技的に問題のある人はいそうにないこと、それぞれが別々の細胞を別々の培地や試薬で育てていたこと、同時に感染が起きたことから「誰が」というよりは何か共通のものが感染に関与したのではないかと考えられています。培養室の設備的に廊下と隔てがないこと、もちろん部屋が陽圧(気圧が高いこと)になっていること、履物を変えることなどが問題はいくつもあるのですが、とにかく感染した細胞とそれと同じ系統の細胞、培地、試薬などをすべて廃棄して、細胞をそだてるインキュベーターを洗い、消毒しました。

これで、細胞の実験が2-3週間止まってしまうので(それでも他にたくさん実験があるのですが)、私も含めて、みんなかなりしょげています。一番嫌なのは「何が悪かったのか」が完全に特定できたわけではないということです。とにかく残念。shock

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