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2008年5月 9日 (金)

小児科医研究者の強み?

臨床医が研究をするときは、臨床の現場で役立つ研究をしたいということから基礎研究を行うときも疾患モデル動物を用いた実験をすることが多いです。私が雇われた理由のひとつも動物実験の経験が多いということもあるのですが、こちらに来てから苦労することが多く、基本に立ち返って日本ではここまで気を使っていなかったような細かな点まで注意深く実験をしています。

そのひとつが、動物を経時的に観察するということです。それで、病気のモデルにした動物の症状を5-10分ごとに1時間半ほど詳しく記録していくと、薬物で治療した動物としていない動物である症状の出方が違うことがわかったのです。これはまったく予想していなかったことだったので、昨日のラボミーティングでこの症状のスコアを紹介して観察したことを話すとはじめはみんなに笑われたのですが、自分でも半信半疑のデータを見せるとみんなの顔色が一斉に変わり、「これは面白い!」と反応されました。ボスにも「これはhide-tanがパイオニアになる研究領域につながるかもよ」と多いにのって来ました。

動物の症状をじーっと観察して評価して、スコアをつけるということは、赤ちゃんの元気さを評価するAPGARスコアや救急外来で意識障害を評価するGCSというスコアなど臨床医には強い(というか抵抗無く行える)ものなのではないでしょうか?とくにもの言わぬ赤ちゃんや乳幼児に診断を下さないといけない小児科医にはそういったことが得意なのかもしれません。

よく偉い研究者の話で注意深い観察から大発見につながったような話を聞きますが、今回見いだしたことが嘘でも本当でも何か大切なことを実体験したような気がしました。

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