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2008年6月 7日 (土)

この輪の中に・・・

本日、無事に口頭発表を終えました。
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私のセッションの座長(司会者)だったDale先生(仮名)はとても偉い方なのですが、同時にとても親切でした。"I am pleased to introduce Dr.hide-tan, who recently joined kason's Lab at Stanford University. He is going to present his thesis paper done in H University, the title is----------. hide-tanセンセイ, ヨウコソ."
という丁寧な紹介をして下さいました。
そこで私は、
"アリガトウゴザイマス、 Daleセンセイ。 ミナサン、コンニチワ。 Hello, everybody. Today, I am going to talk about...."
と、そのまま日本語であいさつを返すと、会場もなごみ、私も緊張をほぐさせてもらいプレゼンをはじめました。

さて会場からは、3人の大御所の先生から以下のような質問がありました。

Do先生(教科書の責任篇編集をしているようなアメリカの小児神経学のリーダー。前日にお会いしてラボに遊びに行かせてもらう約束をとれいつけていました。)
「治療に向けて次のステップを踏んでいるか?」
St先生(業績がすごいので、近寄り難いと思っていたら以外とフレンドリーでした。)
「ここで見た現象の細胞メカニズムをどのように推測しているか?」
Ro先生(この研究分野のパイオニア。今は引退されて伝説の人・・・だけど短パンにTシャツ。はじめはこのホテルの従業員と思っていました。smile
「この物質は他にもこんな働きがあるとの報告が出ているが、人間の赤ちゃんでもそうなのか?」

このような前向きで、意味のある質問、次の研究を期待するかのような質問になぜか、この人達は若い研究者を大事に育てようとしているという印象をもちました。

Su先生(Ro先生の奥様でこの会のオーガナイザー、この研究分野のリーダー中のリーダー)は、壇上から下りて席に戻る時に身を乗り出して「よかった。ありがとう。」と声をかけてくれました。

これで、この分野の研究仲間の輪の「縁」くらいには入れたのかなと思いました。
(写真:イギリスの有名な先生とピンポンをしました。)
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この分野の研究はアメリカ、イギリス、スウェーデン、オランダ、オーストラリアあたりがリードしています。しかし、本来優秀なはずの日本人の医師、研究者がもっと!もっと!!この輪の中に入ることで、日本がアジアを代表して研究のリーダーシップの一端を担えば、さらにこの分野の研究は進んで行くように思います。

そのために自分がなすべきことは何かとそんな大きなことを考えれば考える程、その目標は、「ラボに戻ったら、これとあれとあれとこれをして・・・をするぞ!」という、現実的で小さな目標に置き換わり、そういったことに心を燃やされているような気がします。でもそれは正しいのだと思います。
この研究でリーダーシップを発揮している先輩方を見ていると、自分の研究がまだまだ無に等しいことを確認するとともに、もっと地面を噛み締めながら進んで行くようなしっかりした研究がしたい。そして、こんな風にまじめに研究に取り組んでくれる仲間を得たい。と心から思いました。

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