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2008年7月26日 (土)

気変わりしやすいボスを相手にすると・・・

まじめなポスドクだと、かなり振り回されるのではないでしょうか?

私のボスは人間的にも尊敬出来る良い人で、サイエンティストとしてもデータに対して厳しいので勉強させてもらえているのですが、「気が変わりやすい」ので時々困ることがあります。

つい1ヶ月ほど前に、少し長めの内容の濃いミーティングをもって、大きなプロジェクトの方向性を決めたのですが、今日になって、「hide-tanの興味はそこにないやろ?フェローシップで書いたプロジェクトを優先させないといけないだろうし、それはしばらく寝かせておいて、nickに引き継いでもらうわ。」とか言い出しました。
渋る私をあんなに説得してプロジェクトリーダーにしたのに、えっ??という感じです。

この1ヶ月で私の力不足が(ようやく!)見えて来たのでしょうか?
いっぱいいっぱいのところに大学生に振り回されている私をあわれに思い、情けをかけたのでしょうか?
それとも本当にサイエンティフィックな理由から私でなくnickのテーマに関連させた方がよいと思ったのでしょうか?

真相はわかりませんが、とにかく、ボスの気が変わったことは確かです。
彼女は、もうひとつのテーマの論文の構成についても、
「急いで早く小さな論文にして、一本出そう!」と言われたので、最後の実験がうまく行っていないのでもう少しかかると報告すると、
「なんでそんなに急ぐの?これはもうちょっと練っていい論文にして出さないの?」に変わり、その追加実験の準備をしていると、
「その実験、本当にしたいの?かなり大変だし時間がないでしょう?もうこれにあのデータだけ足して論文にしたら?」

このまえは論文のAuthorshipでも二人に「君が筆頭著者だから頑張れ」とか言うし、
「フェローシップが当たったら給料を上げたる」とか言いながら、当たったあとに給料の交渉をすると、「もともとあなたには上乗せしてるし、他のポスドクとの兼ね合いがあるのでhide-tanだけ上げることはできない」と言われるし、やはり口頭での言葉を信じてはいけないのではないかとつくづく思わされます。

その場その場の思いつきでものを言っているのかもしれないし、気が変わりやすいのかもしれないし、状況に合わせて柔軟に考えをかえているのかもしれないのですが、自分の上司のことを「嘘つき」とは思いたくないのです。これからはこんなことがあったら、黙って首を傾げるのでなく”前はこう言っていたけど、なぜ気が変わったのか?”と毎回、ちゃんと尋ねるようにしたいと思います。

ところで、数年前に『上司は思いつきでものを言う』という本が売れたことがありますが、研究をするようになって、たまにそんなことを感じることがありました。(もしかしたら読んでるかもしれない○●先生、ごめんなさい!)
それで、『思いつきちゃうか?本気でこんなことしたいと思ってるのか?』と疑ったときには次のミーティングまでその案を寝かせておいて「それでこれはやったの?」と言われたら本気なので納得出来なくても取りかかる、言われなかったら上司の名誉のために?流しておくという手法をとっていました。(タネあかしをしてどないすんねん!smile

とは言っても、”思いつきでものをいう”のはなにもボスに限らず、院生でも、ポスドクでも、みんなそうだし、自分もそうかもしれません。思いつきからノーベル賞も生まれているし、思いつきが歴史を良い方向へ変えるようなこともあるので、”思いつき”自体は悪いものではなく、その思いつきが良いものが検討し、選択していくことが大切なのかもしれないですね。

これからも自分から出た”思いつきちゃん”も他人から預けられた”思いつきくん”も”思いつき差別”をすることなく割り振りをしていきたいと思います。

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コメント

コメントありがとうございます。
1年前はそんなことを考えていたのか、今も状況はあまり変わらないなーと思いつつも、最近はそのような状況にも慣れてきたようです。
他にもいろいろ研究生活で思ったことを書いているのでまた研究の合間にでも遊びにきて下さい。

投稿: hide-tan | 2009年8月24日 (月) 15時20分

突然、一年前の投稿にコメントをすみません。。。
国内で医学系研究科の大学院生をしているものです。
まさに、今自分がおかれている状況と同じで、そのボスが異常ではないか?ついていけない!!!と思い悩んでしまっていたところでした。
自分だけではないんだ!!
と元気がでました。happy01

投稿: K | 2009年8月18日 (火) 03時31分

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