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2009年1月 9日 (金)

”正月痩せ”してしまった仲間たち

今日、今年はじめの動物実験をしようとすると、いつもは20gほどある日令7のラットが10gしかないものばかりでした。しかも10匹中1匹はすでに息絶えていて、他の2匹も弱っています。
これは親ラットが世話をしていないのか、親の母乳がなんらかの影響で出ていないのかのどちらかです。

観察すると、赤ちゃんを取り出され、返されたあとでこの親ラットはすかさず、子どもたちを集めてお世話をしています。また赤ちゃんラットは毛のはえ具合、皮膚の成熟度からは日令が浅いとは考えられません。なので、この親ラットの母乳が少ないに違いありません。

なぜこんな動物を納入したのか?それは、
1:実験動物の会社が、多分正月休み中に親ラットの餌の管理を怠っていたため
2:赤ちゃんラットの様子をよく確認せずに配送したため
の両方だと思われます。クレームをつけて費用を返してもらうことにしました。

でも本当の被害は、実験ができない動物の費用だけでなく、予定していた実験ができなかったこと、それによる研究の遅れ、そして弱らされ、目的を失った動物たちです。

日本では”正月太り”という言葉がありますが、あわれ、このラットちゃん達は「正月痩せ」してしまったのです。去年は同じように大型休暇明けに-30℃で保存されるべき試薬がずっと放置されていてすべて使い物にならなくなっているというエピソードもありました。
レッテルを貼るのはよくないことですが、ここでもやはり無責任な仕事をするアメリカ企業の側面を見たような気がしました。

アメリカで研究をしているみなさん、大型休暇明けの納品物には十分気をつけましょう。


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