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2010年7月 5日 (月)

3回目の"4th of July"に思う

今日はアメリカの独立記念日です。

普通の独立記念日の典型的な過ごし方は、朝から公園でパンケーキの朝食を食べて、公園でピクニックしたり、パレードを観に行ったりして夜は花火を見るというものです。私たちも2年前のこの日は、パレードを観に行ったり、クリスチャン仲間とBBQピクニックをしたり、花火を見に行ったりしました。

このあたりで有名なのは、隣町 Mountain ViewにあるShoreline Amphitheaterで行うSan Francisco Symphonyのコンサートと花火のイベントです。いつか行ってみたいと思いながらもチケットが高いのと混雑が予想されるので避けていました。でも今回はその前日に同じようなイベントでしかも無料、しかも教会主催という素敵なイベントを見つけて行って来ました。
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これは以前クリスマスのイベントに行って来たBethel Churchが主催するCerebrate Americaというイベントです。

いろいろなアトラクションがあって、そのあと本格的なオーケストラと100人ほどのコーラス、そして多くのキャストによるショー、そして花火が上がります。しかも、もう一度いいますが無料です。子どもたちはジャンプハウスもバンジージャンプも、ロッククライミングも無料です!(写真は、長女minoriがてっぺんまで上りきったところ)
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イベントは夜8時から始まり、何千人という人々が国歌斉唱をしてアメリカ建国をお祝いしました。
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とても陽気な感じで自分たちの国を大いに祝うことのできるアメリカ人。
そんな国を自分の国であると高らかに歌う様子はなんとなく羨ましい側面もありました。
日本人も愛国心はあるけれども、それは国を愛しているというより先人に思いを馳せたり、伝統文化や日本人の精神を重んじるといった感じの静かな誇りですよね。だから日本人にはこのようなイベントは必要ないと思いますが、ときには日本という国が国家として存在していて他の国から支配や蹂躙を受けることなく自由に平和に過ごせていることを祝うということもしてもよいのではないかと思いました。

そしてこういうときに必ずアメリカ人が行うのは、軍関係者への敬意の表明、戦死者の追悼です。
「彼らは自由と平和のために戦い、犠牲を厭わなかった」
と追悼し、現在、US Army, US Navy, US Coast Guard, Marinesに所属している人々には、
「我々のために任務について、この美しいアメリカを守ってくれている」
と感謝を捧げます。

普通の公的なイベントでも、このような教会のイベントでもそのようにします。
それは、ある意味ではよいことだと思います。しかし、気になるのは何となく、このアメリカを脅かすものには立ち向かえ!的な、戦争肯定的な雰囲気がこの国民にはあるのではないかという危惧がやはり拭えません。写真は硫黄島での星条旗の再現のようすです。このときに会場は割れんばかりの大歓声でした。多くの日本人が犠牲になった硫黄島・・・硫黄島と聞くと悲しい犠牲を思う日本人にはつらい歓声でした。
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建国を祝い、愛国心を育てるのはいいけれど、戦死した自国の兵士だけに焦点をあてる姿勢がどこにあっても徹底されているのは一種のマインドコントロールではないか、戦争を否定することは戦死した兵士たちやその家族に無礼にあたるとしてタブー視する風潮というのは危険だし、戦死した人たちにとっても正しい姿勢であると言えないのではないかと思ったりもしました。
以前、アメリカの年配のクリスチャンと原爆に対するアメリカの謝罪という話題で議論したことがありましたが、最後まで歩み寄ってもらえずつらい思いをしたこともありました。アメリカという国にこのような危惧をしっかり伝え、理解してもらい、ふと自らを省みることをしてもらうにはどのようにしたらよいのかと思います。

そんな複雑な思いでいたのですが、最後に"God Bless America"という歌とフィナーレの花火との共演は圧巻で、それを見ながらアメリカという国のために祈り心を与えられました。聖書の精神によって建国されたアメリカには、神のご計画があるはずだ。私は日本という国が神に祝福された国家となることを願いけれど、アメリカも豊かになるとか強くなるとかいうのではなく本当の意味で神の祝福を受け、神の愛を他に流して行くような、奪い取る国家ではなく与える国家になってほしいと思いました。



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コメント

>私も自分の信条を「これぞ聖書に基づく考え方だ」と安易に言ってしまわないように気をつけたいです。

ああ、そうですね。
私気をつけなきゃ。。。
思い込み激しいから^^;

ありがとうございます^^

投稿: ここいろ | 2010年7月 8日 (木) 14時20分

ここいろさん

ありがとうございます!
ここいろさんにお褒めいただくと本気にしてしまいます(*^m^)。
普遍的な神様を信じていると言っても、信仰のあり方というのも各自の歴史文化背景やとくに家族環境などにも影響を受けると思います。でも信条を信仰と混同してしまうことは避けたいです。私も自分の信条を「これぞ聖書に基づく考え方だ」と安易に言ってしまわないように気をつけたいです。

投稿: hide-tan | 2010年7月 8日 (木) 11時33分

ひでたん、なかなか来られませんが、
ブレない視点、力ある謙虚な文章、そして写真がうまい♪♪
やはり素晴らしいブログ!

硫黄島からの手紙ももうひとつのも
夫が観たがってふたりで観ました。

私はこういうイベントは経験してみないとその高揚感とかわからず、長くアメリカに生活していたら、もしかしたら私も嬉しく興奮するものなのかもしれないと思いつつ、
垣間見る映像などではどこかの国のマスゲームと同様のものを感じてしまうのです。

さて、NASAに勤めていた数学者の男性が定年で帰国し、再婚相手である奥さんがうちの牧師の義姉なものですから、去年からうちの教会に通っています。アメリカでは別の教派でした。

うちは無抵抗平和主義のメノナイト派です。(それはそれで極端ではありますが主にあるアイデンティティー^^;)
去年の夏、フラー神学校で神学の教授だという(だった?)アメリカ人メノナイト牧師の平和講座が札幌でありました。
講座が始まる前に当時アメリカから帰ってきたばかりの前述の兄が
「メノナイトなんて左の頬を打たれたら右の頬を出せて言うんだよ。ナンセンス!信じられない!」と首を振りながら私に言いました。
そして「アメリカ人の、苦しむ人を憂いる感情の豊かさは素晴らしい」とも…

「OOさんの聖書は違うんですか?」と思わず聞きたくなりましたけど必要以上にアツくなってしまいそうでやめました^^;

God Bless…主にある祝福の意味…
立場によって違うのだ…と思い知らされた事件でした。

そんなことを思い出しました。
本当は鍵コメにしたいところですが…^^;
聞いてもらってありがとう&ごめんなさいでした(。v_v。)

投稿: ここいろ | 2010年7月 8日 (木) 08時24分

はちこさん

ブログに来ていただけて嬉しいです!なんとも口にしにくい複雑な思いです。クリスチャンでない日本人の人はこういうアメリカ人の姿を見て「アメリカはキリスト教の悪影響を受けて独善的に成長した国家だ」と思われているかもしれないと危惧します。日本人のクリスチャンである私がアメリカ人、とくにアメリカン人クリスチャンのことを尊敬と憧れのまなざしを持って見ていると同時にこのような視点も持っているのだということを少しでも理解してもらえればと思っています。

投稿: hide-tan | 2010年7月 6日 (火) 04時12分

こちらには初めておじゃまします!

私はアメリカに暮らし始めて25年以上になりますが、日本人として過ごす独立記念日への複雑な思い、実に同感です。こんなふうに愛国精神と信仰を一つにできるのは羨ましい気持ちもすると同時に、やっぱり何かずれているんじゃないかという思いもよぎります。アメリカ人クリスチャンに、アメリカという国と神様とどちらを取るかと尋ねたら(マタイ10:37のように)、何と答えるだろう…と思ったりすることもあります。

アメリカ人クリスチャンには大勢の素晴らしい方がいるし、私が彼らの信仰に助けられ、教えられてきたことははかりしれませんが、一方で、どこかで違和感を覚えることがあるのも否めないのです。

このあたりのことは、長年感じてきたことがあるので語りだしたらきりがなく、文章だけだと誤解も招きかねないのであまりオンラインでは口にしないのですが、ひでたんのこのエントリーを拝見し、やっぱり同じようなことを感じるのだなとホッとしたので、足跡を残していきます。^^

いつの日か、直接お目にかかれるときがあれば、じっくり語り合いたいですね〜!

ちなみに、来週カリフォルニアに行きます。メールで連絡するといいつつ、そのままになっていましたね、ごめんなさい!12日〜15日です。 今回はゆとりのないスケジュールなのでちょっとお会いするのは厳しそうですが、ひでたんファミリーとは、いつかきっとチャンスがある気がしています。ご家族の皆様にもよろしくお伝えください!

投稿: はちこ | 2010年7月 6日 (火) 01時19分

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